

User’s VoiceVol.047
株式会社エヌ・ティ・ティ・カードソリューション
1984年6月 設立 電子マネーギフト
50名(2025年6月現在)
SalesNow独自データとAI機能の活用で、組織全体の営業効率化に繋がっています。
電子マネーギフトサービス「EJOICA」、デジタル地域通貨発行代行サービス「おまかせeマネー」等を提供する株式会社エヌ・ティ・ティ・カードソリューション。営業部 マーケティンググループ 営業担当の広瀬様から、導入前の事業課題や、なぜSalesNowの導入に踏み切ったのか、導入後の成果についてお話を伺いました。
事業内容
電子マネーギフトサービス「EJOICA」、デジタル地域通貨発行代行サービス「おまかせeマネー」、電子マネー決済サービス「NET CASH」の発行・運営・商品開発・提案営業等
ICカード・生体情報を使った入退室管理・PCセキュリティ等の各種セキュリティシステム・食堂自動精算システム・電子決済システム等に関するソリューションの提案営業等
各種カードの製作・発行業務(行政関係ICカード・各種社員証等)
導入前の課題
- IS立ち上げ期でのアウトバウンド強化に奮闘していた
- 営業リスト作成や企業分析が手作業で非効率だった
- 多様化するニーズへの対応や「後追い」の情報不足が課題に
- グループ会社への展開にも情報収集の壁があった
導入の決め手
- SalesNow独自の「アクティビティ検索」機能で詳細ターゲティングできた
- リアルタイム性の高い情報と豊富なデータ量に魅力を感じた
- 既存顧客管理のしやすさと営業効率化のイメージが明確に描けた
導入後の成果
- 企業情報の取得が高速化、IR資料もワンクリックで確認可能に
- ターゲティング精度が向上し、ニーズのある企業に効率的にアプローチ
- 部署連絡先情報とアクティビティ情報を活用した提案で「受付ブロック」を突破
- 月1営業日分の工数削減を実現、架電準備にもゆとりが生まれた
今後の展望
- 中長期的な案件にも、タイミングに応じた提案を目指す
- 新規・既存双方で、セグメントを活用した戦略的なアプローチを検討
- 変化の早い市場に対応するため、リアルタイム性を活かした営業体制へ
Q. まずは会社・事業について簡単に教えてください。
株式会社エヌ・ティ・ティ・カードソリューションは、創業40周年を迎えた老舗企業です。事業の始まりはテレホンカードの提供から。そこから進化を遂げ、2011年から電子マネーギフト事業を展開し、業界のパイオニアとしての地位を築いてきました。
現在は、複数の電子マネーから選べる「EJOICAセレクトギフト」が主軸サービスとなっており、多様なニーズに対応。さらに、地域限定で利用できる「おまかせeマネー」も提供しており、商品券や子育て関連の給付金用途としても活用されています。
とはいえ、電子マネーギフト市場はサービスの内容が似通いがちです。そんな中で当社の強みとなっているのが、NTTグループのブランド力と信頼性。特に「お金を扱うサービス」であるため、大手企業や自治体からも安心して選ばれています。
また、当社は資金決済法の認可を取得しているため、他社の多くが最長6か月と短い有効期限であるのに対し、最長1年間有効な電子マネーを提供。この安心感と柔軟性も選ばれる理由の一つです。
さらに、モバイルSuicaやWAON POINT eギフト、Vポイント(今夏提供開始予定)への交換が可能なのも大きな特徴。他社では対応していないサービスも多いため、利便性の面でも差別化ができています。

新規開拓と既存への追加提案含めて、企業データ不足が課題となっていました。
Q. 導入前の組織課題について教えてください。
私が配属されたのはちょうど3年前。アウトバウンドの立ち上げと強化に取り組む必要がありました。ところが、当時はインサイドセールスの体制自体がまだ本格稼働しておらず、立ち上げ期ならではの課題に直面していました。
まず大きかったのは、リスト作成や企業分析の作業が手作業で非常に時間がかかっていたこと。営業リストの整備に多くの工数を割かれてしまい、本来注力すべき営業活動に十分な時間が割けていませんでした。
また、サービスの提供価値が販促用途から、福利厚生や株主優待といった新たな用途へと広がっている中で、企業ごとのニーズを特定することが難しいという課題もありました。アウトバウンド活動では、どうしても情報が不足しており、リアルタイムでニーズを把握する手段が欲しいと感じていました。
さらに、新規・既存問わず「後追い」が十分にできていないことも悩みの一つでした。たとえば、個社別の状況や季節ごとのニーズを踏まえたアプローチをしたいと思っても、それを実現するための「会話のきっかけになる情報」が足りていなかったのです。
そして最後に、既存取引先のグループ会社への展開を強化したいというニーズもありましたが、ここでも部署名などの詳細な情報を収集するのに時間がかかるという課題がありました。

営業部隊全員がSalesNowを使うことで、組織全体の営業効率化に繋がるイメージを明確に描けました。
Q. SalesNow導入までの検討内容や、導入の決め手について教えてください。
一番の決め手となったのは「アクティビティ検索」という独自機能でした。他社にはないこの機能により、「商品券」などのキーワードで検索すると、実際にプレスリリースで商品券を配布している企業をすぐに確認できます。
これにより、「この企業は電子ギフトの提案が刺さりそうだな」と具体的な営業のイメージが一気に膨らんだんです。また、情報の更新頻度が非常に高く、ほぼリアルタイムで新しいデータが確認できる点も大きな魅力でした。データの量が豊富な点も、営業活動を支える強力な武器になると感じました。
さらに、既存顧客の管理がしやすい「ラベル機能」にも惹かれました。SalesNowを使えば、既存の取引企業やそのグループ会社を一覧で可視化することができ、新規だけでなく既存顧客へのアプローチも効率的に行えると実感しました。営業部隊全員が使うことで、組織全体の営業効率化に繋がるイメージが明確に描けたのです。
また、導入に際しては契約面でも柔軟に対応いただけたこともポイントでした。当社はNTTグループのため、セキュリティ審査など時間がかかるプロセスもある
のですが、その点も丁寧にご対応いただき、安心して導入に踏み切ることができました。

AI機能の活用で、“調べる時間”が“提案の時間”に。SalesNowで営業の質が変わりました。
Q. SalesNow導入後の成果について教えてください。
SalesNowを導入してまず実感したのは、企業情報の取得スピードが圧倒的に上がったことです。AIによる企業説明文は非常にわかりやすく、IR情報も要点がAIで自動サマリ化されているので、必要な情報にすぐアクセスできます。
これまで、IR資料を確認するには各企業のHPを開いて何度もクリックしなければならず、情報収集に時間と手間がかかっていました。SalesNowではワンクリックで各社のIR資料PDFに飛べるため、情報収集の工数が大幅に削減されました。
また、SalesNowはお得意様への営業活動でも活用しています。従来のツールはリスト作成が中心でしたが、SalesNowでは「商談のきっかけ作り」に役立つ情報が豊富。たとえば、新しい部署へのアプローチや、アクティビティデータを活用したスムーズな提案展開が可能になりました。
さらに、ターゲット精度の向上も大きな成果のひとつです。これまで検索条件に組み込めなかった情報も活用できるようになり、よりニーズのある企業にピンポイントでアプローチできるようになりました。
そして、これらの取り組みによって商談化率も向上しています。アクティビティ情報をもとに営業トークの質が上がり、「受付ブロック」を突破できるケースが増加。具体的な情報を元に話すことで、先方の関心を引きやすくなったのです。
最後に、架電準備にかかる時間も大きく削減されました。SalesNowの導入により、月に約1営業日分の工数削減が実現しており、時間の使い方にも大きな変化が生まれています。

次は“受注率”の改善へ。データ活用の幅を営業プロセス全体に広げたい。
Q. SalesNowで今後取り組んでいきたいことを教えてください。
SalesNowは、すでにリード獲得や商談化率の向上に大きく貢献していますが、今後は受注率の向上にまで活用の幅を広げていきたいと考えています。なかには「半年後」「1年後」「周年記念」など、中長期で追いかける必要があるお客様も多く、そうした案件に対しても、企業ごとのタイミングやニーズをキャッチアップし、最適な提案ができる体制を作っていきたいと思っています。
また、今後は新規・既存の両面で活用の幅をさらに広げることも視野に入れています。たとえば、用途別に企業をセグメントし、効率的にアプローチする手法の精度を高めていく予定です。
デジタルギフト市場はニーズの変化が非常に激しいため、新たな利用目的やトレンドが生まれた際にすぐに検知できる体制を整備することも重要です。SalesNowの豊富な情報とリアルタイム性を活かしながら、より柔軟で先手を打てる営業活動を目指していきたいと考えています。
取材のお時間いただきありがとうございました!